年々厳しさを増す日本の夏。屋外での熱中症リスクは高まっており、対策の重要性が増しています。本コラムでは、気象庁のデータをもとに近年の気温の推移を振り返りつつ、安心して外出するための暑さ対策を5つご紹介します。
気象庁データで見る「夏の暑さ」の変化
気象庁によると、日本の夏の最高気温や平均気温は、統計が開始された明治時代から着実に上昇しています。たとえば東京では、1920年代の8月平均気温は約25℃でしたが、近年では平均28℃前後と、約3℃も高くなっています。
また、過去の記録をさかのぼると、東京都心の最高気温の観測記録は年々塗り替えられてきました。かつては35℃を超える日はごくまれでしたが、2020年代以降は毎年のように猛暑日(最高気温35℃以上)が続出しています。2020年8月には東京都心で過去最高となる39.4℃を記録し、これは観測史上でも異例の暑さです。
全国的にも、札幌や仙台など北日本の都市でも35℃を超える日が珍しくなくなりました。気象庁の統計では、日本全国の夏の平均気温がこの100年で約1.2℃上昇していると報告されています。温暖化の影響や都市化によるヒートアイランド現象もあり、昔と比べて明らかに「暑さ」が厳しくなっていると言えるでしょう。
安心して外出するための「暑さ対策」5選
1.吸汗速乾素材の服装を選ぶ
汗を素早く吸収し乾かしてくれる機能性素材の衣類を身につけることで、体感温度の上昇を抑え、べたつきや不快感も軽減できます。外で長時間活動する場合は特におすすめです。
2. 日傘や帽子で直射日光を避ける
日傘やつばの広い帽子を使うことで、頭部や顔への直射日光を防げます。最近はUVカット効果の高い日傘も多く、遮熱機能付きの製品を選ぶとより安心です。
3. ポータブル冷却グッズを活用
首に巻く冷却タオルや、持ち歩ける小型ファン、携帯用ミストなど、近年は便利な冷却グッズが豊富に登場しています。手軽に体温の上昇を防ぎ、快適に過ごせます。
4. こまめな水分補給を心がける
外出時は、のどが渇いていなくても定期的に水分補給を行いましょう。スポーツドリンクや経口補水液を携帯し、熱中症の予防を徹底してください。
5. 無理せず適度に休憩をとる
暑い中で無理をすると、知らないうちに熱中症のリスクが高まります。日陰やエアコンの効いた場所でこまめに休憩をとり、身体をしっかりと休ませることが大切です。

おわりに
今や「昔はここまで暑くなかった」と感じる方も多いと思います。気象庁のデータが示す通り、日本の夏は確実に厳しさを増しています。正しい知識と対策を身につけ、安心して夏を乗り切りましょう。当サイトでも、暑さ対策に役立つ最新グッズを多数ご紹介していますので、ぜひご活用ください。