近年、猛暑は日本だけでなく世界各地で深刻な問題となっています。気候変動の影響により、ヨーロッパやアジア、アメリカなど世界中で記録的な高温が観測されています。海外旅行を計画する際は、渡航先の気温変化や対策にも十分注意が必要です。
世界の主要都市の夏の気温変化
たとえば、フランス・パリでは、1980年代の夏の平均気温はおよそ20〜22℃前後でしたが、近年は25℃を超える日も多く、2019年には42.6℃という観測史上最高気温を記録しました。
アメリカでもニューヨークやロサンゼルスで35℃を超える日が増え、ヨーロッパ南部や中東地域では、50℃近い異常高温が報告されています。世界気象機関(WMO)によれば、世界全体の平均気温も産業革命前からすでに1.2℃上昇し、地球全体で「酷暑」が新たな日常となりつつあります。
また、イタリアやスペイン、ギリシャといった南欧では熱波の影響で、都市機能や観光への影響も年々深刻化しています。アジアでも中国や韓国などで最高気温40℃を超える地域が珍しくありません。
海外旅行の際に注意したい暑さ対策
日本と同じく、海外でも熱中症や脱水症状には十分に注意が必要です。以下は、海外旅行中にも役立つ「暑さ対策」のポイントです。
1. 渡航先の気温と気象情報をチェック
旅行前に現地の天気予報や過去の最高気温データを必ず確認しましょう。国によっては「湿度が高い」「乾燥している」など気候条件が異なるため、それぞれに合った準備が大切です。
2. 服装やグッズは現地仕様に合わせて
日本同様、吸汗速乾素材や通気性の高い衣類、日傘や帽子が有効です。ただし、ヨーロッパや中東など日傘が一般的でない地域では帽子がより実用的です。サングラスやUVカットのストールも重宝します。
3. 水分補給は「現地の水事情」に注意
海外では水道水が飲用不可な地域も多くあります。ミネラルウォーターやスポーツドリンクを必ず持ち歩きましょう。観光地によっては入手しにくい場合もあるため、こまめな購入を心がけてください。
4. 屋外・屋内の温度差にも注意
欧米やアジアの多くの都市では、屋内は冷房が強く効いていることも。羽織れるカーディガンなど、体温調節しやすい服装がおすすめです。
5. 体調不良時は無理せず休憩
旅行中は無理をしがちですが、体調に違和感を覚えたら無理せずカフェやホテルなどでしっかり休息をとりましょう。
おわりに
世界的な気温上昇は、これからも続くと予測されています。海外でも「これまでにない暑さ」を体験する可能性が高まっています。日本と同じく、事前の情報収集と暑さ対策を万全にして、安全・快適な旅をお楽しみください。当サイトでも海外旅行に役立つ冷却グッズや便利アイテムをご紹介していますので、ぜひご覧ください。