――安心して冬を迎えるために**
冬は美しい雪景色が広がる一方で、思わぬトラブルが起こりやすい季節でもあります。特に、積雪や寒さは生活インフラに影響を与えるだけでなく、防犯面でも油断が生まれやすくなります。今回は、雪の季節にこそ意識しておきたい防災・防犯対策を、安心して暮らせる視点からまとめました。
冬の防災対策 ―「寒さ」と「停電」に備える
● 停電と断水を想定した備え
大雪時は電線トラブルや設備障害によって停電が発生しやすくなります。暖房が使えなくなると体温低下のリスクが急増するため、以下の準備が安心につながります。
- モバイルバッテリーやポータブル電源の常備
- カセット暖房器具・毛布・カイロの確保
- 飲料水の備蓄(最低3日分、できれば7日分)
特に冬は水道管の凍結も起こるため、非常用飲料水や生活用水の備えがとても重要です。
雪による孤立を防ぐために
郊外や積雪の多い地域では、家が雪で囲まれて移動できないケースも起こります。
- スコップや融雪剤を玄関近くに用意
- 車にはスノーブラシ・タイヤチェーン・ブースターケーブル
- インターネットが不安定でも使えるラジオを常備
いざという時でも、外出せずに安全な場所で暖かく過ごせる環境づくりが大切です。
防犯対策 ― 冬は「死角」が増える季節
冬は防犯リスクが高まることをご存じでしょうか。理由は大きく2つあります。
①日没が早く、暗い時間が長い
②寒さのため、窓や玄関を閉め切る“油断”が生まれやすい
これらを踏まえて、冬にこそおすすめしたい防犯対策を紹介します。
● 玄関・窓まわりの見直し
積雪や凍結で鍵の動きが悪くなることがあります。事前に点検し、必要であれば交換を。
- 玄関のダブルロック化
- 窓ガラスに防犯フィルムを貼る
- 人感センサーライトを設置する
暗い場所を作らないことは、防犯効果の高い基本対策です。
● 雪の日は“在宅中の防犯”が大事
雪の降る音は小さく、周囲の気配が分かりにくくなります。そのため、在宅でも以下の対策が有効です。
- 室内でも玄関チェーンをかける
- 宅配を名乗る訪問者には必ず身分証明を確認
- SNSなどで「今家にいません」という投稿をしない
冬は「気づかれにくい環境」が犯罪を誘発するため、普段より少し慎重に。
冬こそ必要な“水の安全確保”
雪の季節は水道管凍結や断水リスクが高まります。
非常用の飲料水の備蓄に加えて、浄水器や非常用浄水機を備えておくと、より安全安心です。
- 雪解け水や生活用水を飲料レベルにする浄水器
- 停電中でも使える手動式浄水機
- 災害用として長期保存できる浄水パック
水は生命維持に欠かせないもの。冬は特に確保が難しくなるため、安心安全な暮らしのためにも「飲める水を作れる道具」を1つ持っておくと心の支えになります。
地域で守る“冬の安全”
雪が多い季節こそ、地域のつながりが防災・防犯の力になります。
- ご近所で雪かきの協力
- 雪で見えにくい通学路の見守り
- 高齢者世帯の声かけ
- 停電時の情報共有
冬場のちょっとした気遣いが、大きな安心を生み出します。
まとめ
雪の季節は、いつもより少しだけ備えを手厚くするだけで、安心して暮らせる冬を迎えられます。
- 停電・断水に備える
- 暗くなる時間の増加を意識した防犯対策
- 非常用の“飲める水の確保”
- 地域との支え合い
どれも難しいことではなく、「少しの準備」で冬の不安は大きく減らせます。
安心安全な暮らしのために、今年は早めに冬支度を整えてみてはいかがでしょうか。


