冬の厳しい寒さのなかで地震が発生すると、避難そのものだけでなく、その後の生活環境にも多くの負担が生じます。
特に避難所は暖房が十分でなかったり、毛布が不足したりと、寒さとの戦いが長引くこともあります。だからこそ、冬ならではの備えをしておくことが、安心につながります。
まず大切なのは“寒さ対策”
雪の季節は気温が急激に下がり、避難所でも底冷えする場合があります。
・カイロ(貼るタイプ・持つタイプ)
・厚手の靴下や手袋
・インナーは“速乾性”のあるもの
・アルミシート(体温を逃がしにくい)
特にアルミシートは軽量でかさばらず、避難時にも持ち出しやすいのでおすすめです。
着替えやタオルは防寒にも役立つ
雪で濡れた服を着続けることは、体温低下の大きな原因になります。
・乾いたタオル
・厚手のパーカーやフリース
・替えの衣類
をセットにしておくと、避難所でも冷えから身を守れます。
水・食料は“冬向け”の備蓄を意識する
冬は特に温かいものが心身を落ち着かせてくれます。
・お湯を注ぐだけで食べられるスープ類
・カロリー補給できる温かい飲み物
・水は最低3日分(1人1日3L)
また、災害時はライフライン復旧まで時間がかかることもあります。川の水や空気中の水分を飲料水へ変える浄水機も、もしものときに安心をもたらしてくれます。
“足元の安全”も忘れずに
雪の日は凍結による転倒リスクが高まります。避難中にケガをしてしまうと避難生活が一気に厳しくなるため、
・滑りにくい靴
・ライトの予備
・靴底カバー
を備えておくことも大切です。
避難所で快適に過ごすための工夫
避難所生活ではプライバシーや衛生面のストレスが特に増えます。
・耳栓、アイマスク
・簡易仕切りとして使える布やポンチョ
・ウェットティッシュ、消毒用品
また、身体を冷やさないためにも、段ボールベッドなど“床と体を離す工夫”があると安心です。
雪の季節だからこそ、家族との連絡は早めに
大雪によって交通が止まりやすく、家族が離れた場所から避難する場合もあります。
・避難場所の確認
・連絡手段の共有
・集合場所を複数決めておく
これらを事前に話し合っておくことで、混乱を避けられます。
冬の災害は“寒さ”との戦い。備えが安心をつくります
雪の季節に地震が起きると、寒さや凍結といった外的要因が避難生活をさらに厳しくします。だからこそ、防寒グッズや浄水機など、日頃からできる備えが心強い味方になります。
少しずつでも準備を整えておくことで、万が一のときも落ち着いて行動でき、家族の安全を守ることができます。


