年度末は引っ越しや人事異動、生活環境の変化が多くなる時期です。忙しさに追われて防災や防犯が後回しになりがちですが、実はこのタイミングこそ備えを見直す絶好の機会でもあります。
新生活を安心して迎えるために、年度末に確認しておきたいポイントをご紹介します。
忙しさの中で「備え」を忘れてしまう
年度末は、仕事の引き継ぎや決算、引っ越し準備などで慌ただしくなりがちです。そんな時期には「あとでやろう」と思っていた防災対策が、そのままになってしまうことも少なくありません。
例えば、非常用持ち出し袋の中身を長く確認していない家庭も多いのではないでしょうか。保存食や飲料水には賞味期限があり、数年放置していると使えない状態になっている場合もあります。
年度末の片付けや整理のタイミングで、非常袋の中身を一度すべて出して確認することをおすすめします。水や食料はもちろん、懐中電灯や電池、携帯ラジオなども正常に使えるかチェックしておくと安心です。
引っ越しシーズンは防犯意識も高めたい
春は引っ越しが増える季節です。新しい住まいに移る場合はもちろん、今の住まいでも防犯対策を見直す良い機会になります。
ついやってしまいがちなのが、「短時間だから」と鍵をかけずに外出することです。ゴミ出しや近くのコンビニなど、ほんの数分の外出でも油断は禁物です。空き巣の多くは、そうしたわずかな隙を狙っています。
また、窓の施錠や補助錠の確認も大切です。特にベランダや裏口など、普段あまり意識しない場所ほど注意が必要です。
年度末の掃除の際に、ドアや窓の鍵がしっかり機能しているか確認しておくと、防犯面でも安心につながります。
災害時に最も重要なのは「水」
防災対策の中でも、特に重要なのが飲料水の備蓄です。災害が発生すると、水道が止まる可能性があります。一般的には1人あたり1日3リットル、最低3日分の水を備えておくことが推奨されています。
ただし、備蓄スペースの問題などから、十分な水を保管できない家庭もあります。そのような場合は、水を浄水して飲料水として利用できる浄水器や携帯型の浄水装置を備えておくのも一つの方法です。
河川や雨水などから安全な水を確保できる機器があれば、万が一の状況でも安心感が大きく変わります。災害対策として、水を確保する手段を複数用意しておくことが重要です。
年度末に家族で「防災会議」を
年度末は家族で生活を見直すタイミングでもあります。防災についても、家族で話し合う時間をつくってみてはいかがでしょうか。
・避難場所はどこか
・災害時の連絡方法はどうするか
・非常用持ち出し袋はどこに置くか
こうした内容を共有しておくだけでも、いざという時の行動がスムーズになります。
新年度を安心して迎えるために
忙しい年度末ですが、ほんの少しの時間を使って防災・防犯を見直すだけでも安心感は大きく変わります。
「何も起きないこと」が一番ですが、万が一に備えておくことが安心な暮らしにつながります。新しい年度を迎える前に、ぜひご家庭の備えを一度チェックしてみてください。

